手術前のリスク説明はしっかり聞きましょう
視力回復手術は、裸眼での視力を1.0~2.0までに回復できる大変メリットのある手術です。
ただ、レーシックといえども最後は人の手によって行われるものですし、患者さんの体質や術後の生活習慣などは多様ですから、完璧な結果が100%の確率で得られるとは限りません。
手術前の検査では、医師による診断の後にレーシックに対する副作用や合併症について、いくつかの症例を交えて説明してくれます。もちろん、質問や疑問にも丁寧に答えてくれますから、術前検査の時にはしっかり確認しておきましょう。
ここでは一般的な副作用、合併症について触れておきます。
レーシックの副作用
ハロ

治療後に夜間、光の周囲がぼんやりとして見える状態のことです。長くても3ヶ月程度で軽減しますが、やや残る場合もあります。日常生活では支障をきたすことはありませんが、車の運転などに支障があると感じる場合は、運転を控えることも必要です。
ドライアイ
コンタクトレンズを長く使用した、パソコンの前に長時間すわり作業をしたなどの方に見られ、文字通り眼が乾燥する現象を言います。居場所によって起こったり、天候により起こったり、あるいは眼を開けることがつらい、眼を開けていられないなど、ドライアイの程度はさまざまです。
悪化した場合は角膜炎円が起こり、一時的ですが乱視が発生することもあります。重度の場合は、涙成分や油性の点眼薬、自己血清の点眼薬で治ります。通常であれば、1ヶ月ほどで徐々に回復します。
コントラストの低下
フラップの状態によって起こる副作用です。わずかな色の濃淡による差が分かりにくくなり、なんとなく見えにくいと感じる状態です。術後、暗い夜道を運転する際に人影が分かりにくいなど、支障をきたすと感じた場合には、速やかに担当医師に相談しましょう。
視力の日内変動
レーシックは角膜を薄く切除しますので、角膜は必ず薄くなります。角膜の形は眼圧によって保持されていますが、眼圧は1日の中で変化するため、それに伴って視力も変化します。特に、強度近視の手術では、角膜切除量が大きいためこの副作用が現れます。
夜間視力の低下
角膜を削ることによって夜間性近視は、レーザー屈折矯正手術に起こる副作用です。ほとんど自覚しない方が多いですが、長期間ハードコンタクトを使用していた方、瞳孔が大きく開く方は自覚することがあります。
レーシックの合併症
グレア

グレアは光が極端にまぶしくなる現象です。角膜が混濁することで光が散乱するために起こる現象です。半年くらいで徐々に軽減していきますが、まれに長期にわたって残ることがあります。
ヘイズ
角膜が混濁している状態をヘイズといいます。ハロと同じように見える現象で、コントラストの低下によって、全体的に白っぽく見えるようになる合併症です。軽減までに半年近くかかり、まれに長期で残ることがあります。
フラップ不良
フラップ不良のほとんどは、マイクロケラトーム(レーシックの場合)の性能や扱いが未熟な執刀医によって起こります。原因はいろいろあるようですが、イントラレーシックであれば、こうしたフラップ不良が起こる確率が格段に低いといわれています。
サハラ砂漠症候群
フラップ面に原因不明の斑点や砂状の混濁が出来る現象のことを言います。発生率はきわめて低いのですが、一度起こるとなかなか治りません。また、遠視や不正乱視を引き起こす可能性もあります。イントラレーシックであれば、この現象は皆無に近いといわれています。
乱視
レーザー治療において、手術中に患者さんが固定灯を見ないで眼が逃げた場合、ズレが生じます。それが原因で乱視が自覚されるほど症状に現われます。最近のエキシマレーザーでは、トラッキングシステムという追尾システムがあり、眼をキョロキョロした場合でも、ほぼ完璧にレーザーが照射されます。
近視への戻り
治療後、再び近視に戻ることがあります。メガネで矯正して近くを見続けると、更に近視が加わるという悪循環が起こる可能性もあります。こうした事態を避けるため、近くを長時間見る方は、軽い遠視のメガネをかけたほうがよいでしょう。